今では、美容医療によるたるみ治療の選択肢は増え、フェイスリフトなどのメスを使う施術だけでなく、HIFUや高周波、レーザーなどを使う切らない施術も多くあります。そこで、今回は、おすすめのたるみ治療についてご紹介します。
たるみの原因
たるみの原因は、肌弾力の低下、筋力の低下、リガメント(靭帯)の衰え、皮下脂肪の下垂や増加、むくみ、骨代謝の低下による骨量減少・萎縮の6つです。これらをもたらす大きな要因は、加齢と紫外線ダメージです。ほかにも、肌の糖化や酸化もたるみをもたらす要因になります。エイジングケア化粧品では、このようなたるみの原因にはアプローチできないため、たるみの改善には、美容医療が最も適切な選択肢となるのです。
最新の人気たるみ治療
①HIFU
HIFUは、皮下組織やSMAS筋膜に超音波を照射して、熱によって皮下組織を引き締めコラーゲンの生成を促す、リフトアップ治療や痩身治療の医療機器です。
効果が比較的しっかり感じられること、肌表面が傷つかないためダウンタイムがほぼないことがメリットです。
施術後1〜2ヶ月程度かけて段々と効果を実感する方が多く、効果は6ヶ月〜1年程度続きます。施術時間は15~40分程度、費用はおおむね5~80万円です。
②サーマクール
サーマクールは、高周波エネルギー(RF)を肌の真皮や浅い脂肪層に当てて軽い火傷を起こし、たるみを引き締める医療機器です。施術後は、肌の再生過程においてコラーゲンを増やすことでたるみを改善します。リフトアップ効果よりも引き締め効果に優れた施術です。
効果を比較的早く感じられること、肌表面を傷付けないためダウンタイムがほぼないことがメリットです。ただし、HIFUより痛みを感じると言われているため、痛みに弱い人は医師に相談しましょう。
照射直後から効果を感じやすく、その後1〜2ヶ月かけて徐々に効果を実感でき、効果は6ヶ月〜1年程度続きます。施術時間は15〜40分程度、費用はおおむね6~30万円です。
③糸リフト
糸リフトは、顔の皮下組織にとげのついた糸を埋め込み、引っ張り上げることで移動してしまった皮下組織を元の位置に戻していく施術です。
メスを使わないため、傷跡が目立たないことがメリットです。ただし、1週間程度のダウンタイムを必要とします。多少の痛みや口の開けづらさ、引きつっている感じがすることがありますが、徐々に違和感は消えていきます。
施術後すぐにリフトアップ効果を実感でき、効果は1〜2年程度続きます。施術時間は30分~1時間程度で、費用は1本3 ~5万円程度です。
④ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、凹みのある部分や骨・皮下組織のボリュームが足りない部分等に注入し、顔の凹凸をなくすことでリフトアップして見せる施術です。
即効性があり、メスを使わないので傷跡が残らず、ダウンタイムが少ないことがメリットです。ただし、注入量が多すぎると仕上がりが不自然になったり、内出血が起こるケースや皮膚から透けて見えるチンダル現象のリスクもあります。こうしたリスクを避けるためには、クリニックを選びは慎重にしましょう。
効果は3ヶ月〜2年程度続きます。施術時間は10~15分程度で、費用はおおむね3~15万円です。
⑤フェイスリフト
フェイスリフトは、耳周辺の皮膚にメスを入れて筋膜を持ち上げ、余った皮膚を切り取ることでたるみを解消する施術です。
皮膚の余りが多くたるみが強い場合に有効なたるみ治療で、持続期間も10年と長いことがメリットです。ただし、顔にメスを入れるので、腫れや内出血が起こりやすく、ダウンタイムは1ヶ月ほど必要です。
施術時間は5~6時間で、費用は30~100万円です。
まとめ
おすすめのたるみ治療はいくつかあり、それぞれにメリットデメリットがあります。それぞれの施術の特徴を比較し、施術したい部位、効果の持続期間、ライフスタイルなど、自分に合ったものを選ぶことが大切なので、まずは、カウンセリングを受けて、医師に相談してみましょう。