多彩な効果が期待できるマイクロボトックス!その特徴は?


マイクロボトックスは、ボトックスのデメリットを抑えた新しい施術です。そのため、従来のボトックス治療よりも期待できる効果が多彩です。そこで、今回は、マイクロボトックスの特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。

マイクロボトックスと従来のボトックスの違い

従来のボトックスは、ボツリヌストキシン製剤を筋肉に直接注射し、筋肉の収縮を抑えて表情じわやエラ張りの改善などをする治療です。ボツリヌストキシン製剤のメカニズムも明らかであり、長年の実績もあるので、その効果は十分に検証されていて、エビデンスも豊富です。

ただし、筋肉の浅い部分から深い部分まで強力に作用するため、しわの改善効果が高い一方、薬剤を注入しすぎたり、適切な場所に注射をしなかったりした場合は、表情が不自然になることがあります。
また、ボトックスは、眉間や目尻、額などの「収縮しても問題のない筋肉」のみに施術できるので、対応部位が限られています。

一方、マイクロボトックスは、低濃度かつ微量のボトックスを、皮膚の浅い層に細かくまんべんなく注射する治療なので、皮膚表面の筋繊維部分の動きだけを抑制でき、自然な表情をキープしながら肌質を改善できるのが特徴です。

しわ改善の効果だけでなく、汗腺や皮脂腺に作用することで、毛穴の開きの改善効果やニキビの改善効果、過剰な皮脂分泌や発汗を抑える効果、化粧くずれを防ぐ効果も期待できます。さらに、フェイスラインから首にかけて注射することで、首から顎にかけてのフェイスラインがキュッと引き締まり、加齢による皮膚のもたつきやたるみが改善します。

また、表情筋に強く作用しないため、従来のボトックスに比べて多くの部位に施術できます。

ただし、マイクロボトックスはまだ新しい施術であることから、効果のエビデンスが十分とはいえず、その明確なメカニズムや作用は明らかになっていません。しかし、ボツリヌストキシン製剤は長年使われている薬剤であり、基本的には安全なものなので、マイクロボトックスも基本的には安全な施術だと考えられます。

マイクロボトックスのメリットとデメリット

マイクロボトックスの施術時間は、20〜30分程度と短いので、ちょっとした空き時間に気軽に通えます。また、メスを使わないので、美容医療が初めてでも受けやすいのが特徴です。

さらに、マイクロボトックスはダウンタイムがほとんどありません。施術後はすぐ帰宅でき、メイクも翌日から可能です。稀に赤みや内出血を生じることがありますが、一週間程度でおさまります。

また、マイクロボトックスの効果を実感する時期は個人差があるものの、施術後3〜4日後には変化を実感でき、2週間以内には完全に効果が現れます。

一方、効果の持続時間は4~6ヶ月と意外に短く、徐々にしわがもとに戻ってきます。ただし、効果が切れる前に次の施術を受ければ、効果を持続できます。また、繰り返しの施術によってもとに戻りにくくなり、効果の持続期間が長くなるため、治療後はメンテナンスとして1年に2〜3回の注射を受けることがおすすめです。

マイクロボトックスは非常に細い針を使っていますが、皮膚に穴を開けるので多少の痛みを感じます。だから、注射する部位が多ければ多いほど、痛みを感じる回数も増えます。ただし、痛みが不安な方は、表面麻酔のほか、笑気ガス麻酔が使える場合もあるため、医師に相談してみましょう。

また、マイクロボトックスは、注射する場所や深さ、ボトックスの量を誤ると、注射部位の筋肉のはたらきが悪くなったり、皮膚がたるんで見えてしまったりする可能性があります。実績が不十分なクリニックや技量不足の医師を選ぶとこのようなリスクがあるので、施術を受ける際のクリニックや医師選びは重要です。

まとめ

同じボツリヌストキシン製剤を注入する治療である、マイクロボトックスと従来のボトックスですが、注入方法、注入する部位や量によって肌への効果が変わります。マイクロボトックスに興味のある方は、従来のボトックスとの違いや、マイクロボトックスのメリット・デメリットをしっかり理解して、施術を検討しましょう。