50代におすすめのエイジングケア化粧品選びのポイント

 

50代は、バリア機能の低下で、皮膚全体が薄くなっています。さらに、女性ホルモンが激減するため、これまで以上に乾燥やシミ、シワ、たるみなどが目立つようになります。だから、50代のエイジングケアは、高保湿成分と、自分の肌に足りない成分や抗酸化作用のある成分が配合されたエイジングケア化粧品を選ぶことが大切です。

そこで、今回は、50代のエイジングケアにおすすめの化粧品成分についてご紹介します。

50代のエイジングケアにおすすめの保湿成分

水溶性の保湿成分は、化粧水におすすめの成分で、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸などがあります。プロテオグリカンは、ヒアルロン酸やコラーゲンを増やす作用なども実験で認められています。

油溶性の保湿成分は、美容液や保湿クリームにおすすめの成分で、セラミド、スクワラン、シアバターなどがあります。

セラミドは油だけではなく水にもなじむ親水基も持っているので、化粧水や美容液でも使われ、肌のバリア機能を維持します。なかでも、ヒト型セラミドは、人のセラミドとほぼ同じ構造なので特におすすめです。また、スクワランやシアバターは、皮脂膜に似たはたらきで水分の蒸発を防ぐことで保湿作用を発揮します。

50代のエイジングケアにおすすめのエイジングケア化粧品成分

ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、HSP47を増やす実験データがあります。刺激がなく、分子量が小さいので肌に浸透しやすい成分で、保湿作用、光老化の軽減作用、グルタチオンを増やす作用などさまざまな特徴もあります。

ネオダーミルは、グリセリン、水、メチルグルコシド6 リン酸、銅、リシン、プロリンを混合した成分です。肌の柔軟性やしなやかさをもたらすⅢ型コラーゲンを増加させることがわかっています。

ビタミンC誘導体とは、ビタミンC本来の力を化粧品で発揮させるために、少し加工したもので、エイジングケア効果や美白効果などさまざまなよい効果がある一方、刺激もあります。ビタミンC誘導体には、水溶性、油溶性、両性のものがあり、化粧水には水溶性ビタミンC誘導体配合のものがおすすめで、保湿クリームには油溶性ビタミンC誘導体配合のものがおすすめです。

ビタミンA誘導体には、レチノールやレチノイン酸トコフェリルなどがあります。ターンオーバーを促進し、コラーゲン産生を促して、肌にハリを与えます。また、ニキビ跡のケアにも使われます。

ヒト幹細胞培養液には、アミノ酸やたんぱく質、糖質、脂質に加えてEGF、FGFをはじめVEGF、HGF、IGF、アディポネクチンなど多くの成長因子が含まれています。これらが、肌の細胞の活性化やコラーゲンを増やすはたらき、ターンオーバーを促進するはたらきを担っています。

ナイアシンアミドはビタミンB群の一種で、医薬部外品の承認を受けています。セラミドを増やすはたらき、メラニンを抑えてシミやソバカスを予防する美白効果、コラーゲンを増やしてシワを改善する効果があります。

カルノシンには、酸化や糖化を防ぐはたらきがあることがわかっており、肌やからだの老化を防ぐという研究報告がいくつかあります。だから、肌のハリをキープし、シワやほうれい線の予防的なケアに期待ができます。

マンダリンオレンジ果皮エキスは、ミカン科の果実であるマンダリンオレンジの果皮から抽出された美容成分です。角層のキメとツヤを保つ効果があり、肌に透明感を与えます。また、NMFのもととなるたんぱく質であるフィラグリン分解酵素の産生促進作用があります。

まとめ

50代といっても今ではまだまだ若い世代です。50代の肌状態やエイジングケア化粧品成分についてしっかりと理解し、保湿力が高く、刺激の少ないエイジングケア化粧品を上手に取り入れて、50代もその先も健やかな美肌をキープしましょう。